■□ 王道通信 □■ Vol.32
目次
1...専業大家の独り言 〜 玄関まわりの印象
2...王道チームリレーエッセイ 〜 川影弥生
3...編集後記
1...専業大家の独り言・白岩貢
◇玄関まわりの印象
アパート専業大家・白岩貢
- 先週もお話しましたが、アパートなど賃貸住宅市場では、競争が激しくなりつつあります。
新築だからといってタカをくくっていると、結構苦戦したりします。
ではどこで差別化を図るのか。
もちろん、立地や賃料、間取り、設備などは非常に重要です。さらに、そこにひとつ付け加えるとすると、「玄関まわりの印象」ではないかと思います。
先日、王道チームのリノベ担当である内海さんの物件を高松まで見に行ってきました。
写真では見ていたのですが、実物はやはり素晴らしかったです。
特に印象的だったのが、玄関まわりの演出。街中にある古い戸建てをリノベーションした物件では、玄関前のほんの1坪ほどの空間に小さな庭をつくっていました。
古い枕木を切ったものをオブジェ風に何本か立て、小さなシンボルツリーと蔓系の植物を植え、水洗の囲いのところもモルタルを塗って、カラフルな小石を埋め込んでアクセントにする。
そんなにお金はかけていませんが、それだけでもう雰囲気が違うんです。
もちろん、室内も元の家の造作を生かしたレトロな雰囲気に改装。
同じ町内で、何の変哲もない戸建てが月4万円でも借り手がつかないのに、このリノベーション物件は6万円台ですぐ借り手がついたとのこと。
豊かな環境で育った最近の若い世代は、感性も豊かです。
「新しい」とか「最新式」といったことではあまり動かないのかもしれません。
むしろ、「気持ちいい」とか「おしゃれ」といった感覚が大事なのでしょう。
以前から、中古住宅を売る際には、玄関と水まわりをきちんと掃除し、小ぎれいに演出すると見学に来た購入希望者の印象が違うといわれています。
アパートなど賃貸にもそういうきめ細かい「イメージ作戦」が必要になってきているようです。
2...王道チームリレーエッセイ 〜 川影弥生
- こんにちわ、王道チームのお手伝いをさせていただいている川影です。
このメルマガをお読みになっていらっしゃる方は、不動産投資に興味がある方がほとんどだと思いますが、最近は、FX(外国為替証拠金取引)が俄然、注目を浴びているようですね。
先日も縁があって、アメリカと韓国の経済系新聞2紙から「日本の主婦たちは老後のことをどう考えているのか?」「年金についてどう思っているのか?」 「どうしてリスクの高いFXで運用しようとするのか?」というテーマで取材を受けました。
政治は不安定、夫の給料は下がる、税金はうなぎのぼり、年金はもらえるかどうかわからない、貯金をしても低金利下ではほとんど増えない・・・。
そんな状況で家計を預かる主婦が、なんとか資産を増やそうとFXに投資するのも無理はありません。
ただ、FXは儲かるときは儲かりますが、リスクも高く、先頃も米国のサブプライムローン問題に端を発する円高で、損した人がかなり出ました。
そんなリスクをものともせず、FX投資に参加している日本の主婦のことを、英国では「キモノトレーダー」とある種、揶揄を込めて呼んでいるそう。
また、他の海外メディアでは「ミセスワタナベ」と呼ぶところもあるそうです。
今回も、取材冒頭に「あなたたちがミセスワタナベですか」と言われて、 「誰のこと?」と面食らいました。
どうしてワタナベというのかはわかりませんが、日本の代表的な名前ということなのでしょうか?
すべての投資に言えると思うのですが、必ず勝ち組と負け組みが出てきます。
運もあるのかもしれませんが、ほとんどの場合、その差はきちんと努力して勉強したかどうか、そして行動したかどうかだと思います。
私自身も「キモノトレーダー」かつ「ミセスワタナベ」です。
リスクを取ってでも、勉強して投資し、自分の将来を自分で作らねばと思うのです。
これからもいろんなアンテナを張って、意識して情報収集していきたいと思った秋の日でした。
編集後記
- 先日、性格分析に詳しい人に性格テストをしてもらったら、「典型的な日本人」という結果が出ました。
現状維持的で受容的なマネジメント型。
人生で成功するには「勝ち馬に乗る」作戦しかないそうです。
う〜ん、それって自分ではほとんど何もできないということ?
意外に人生は、性格に左右されるそうです。
組織の生産性も、実はメンバーの性格の組み合わせがきわめて重要とか。
勉強になりました。(古井)