■□ 王道通信 □■ Vol.25
目次
1...専業大家の独り言 〜 「おとりトーク」にご用心
2...「王道チーム」リレーエッセイ 〜 両角吉士
3...編集後記
1...専業大家の独り言・白岩貢
◇「おとりトーク」にご用心
アパート専業大家・白岩貢
- 昔から不動産にはいい加減な広告が結構あります。
いまでも電柱に捨て看板が張ってあったりしますが、あれはそもそも条例違反。
チラシやインターネットの広告の中にも、すでに成約していて取引できない物件をそのまま載せていたり、物件の情報を勝手に変えたり
(もちろん魅力的なように)、さらには存在しない物件をでっち上げるケースなどもあります。
いずれも、とにかくお客さんをひっぱりたいから。
問い合わせがあればとにかく来店させ、「あの物件はもう決まってしまったんですよ。
残念でしたね」などといいながら、他の物件を薦めるのです。
首都圏不動産公正取引協議会のホームページをみると、そん事例がいろいろ載っています。
インターネット広告の例をいくつか、ご紹介しましょう。
○中古マンション- 「売マンション 1億3,300万円」 ⇒ おとり広告
(広告日の2か月以上前に売却済みであり、取引不可。) - 「内装フルリフォーム」 ⇒ 「フルリフォーム」といえるほどの改装等で
はない。
また、その改装等の時期及び内容不記載。
- 「稀少物件 New! 価格4,500万円」、「New!:登録1週間以内の物件」 ⇒ おとり広告(あたかも当該物件が1週間以内に新規登録されたもので、確実に取引できると、誤認されるおそれがあるが、実際には、広告日の6年以上前に売却済みであり、取引不可。)、稀少との合理的根拠なし。
- 情報登録日(又は直前の更新日)及び次回の更新予定日不記載。
- 「新築ハイグレードマンション 価格1億3,060万円【値下げ】1億5,760万円」 ⇒ 建築確認なく、広告することができない。
旧価格公表後1か月で値下げされており、二重価格表示不可。
先日も、勉強会のある会員さんから、こんな話を聞きました。
土地を探していたところ、一度訪ねたことのある不動産屋から電話がかかってきて、「まだ表に出ていない、誰も知らない土地があるんです」というのだそうです。
確かに、その会員さんの希望条件(駅から近いなど)には適っているのですが、坪単価が500万円。
エリア的にはとんでもない価格でした。
宮下さんに少し調べてもらったら、なんと2ヶ月も前からレインズに出ている物件で、しかも売主が相場よりもシャレで2割以上高く出してみているらしいとのこと。
それを「まだ表に出ていない」なんて、何を考えているのでしょう(ま、よからぬことを考えたのでしょうが…)。
また、別の方の例ですが、よくわからずに土地の購入契約を結んでしまったところ、営業担当者から「中間金を払うと銀行の信用が高くなって、ローンの審査が通りやすくなりますよ」といわれたケースもありました。
もちろん、こういうのは例外かもしれませんが、広告にしろ営業トークにしろ、安易に信じないことです。
「掘り出し物」「まだ未公表」「あなたにだけ」といったフレーズに出会ったら、まず疑ってかかりましょう。
その上で、自分なりに判断しましょう。
わからなかったら、詳しい人に聞けばいいのです。
それが自己責任での投資というものだと思います。 - 「売マンション 1億3,300万円」 ⇒ おとり広告
2...「王道チーム」リレーエッセイ 〜 両角吉士
- お世話になってます。
ブルースターパートナーズ株式会社の両角です。
「投資の心得」というほど、未だ投資に成功しているとは思っていないのですが、ただ常に留意していることはあります。
まず、投資を始めるにはある程度資金が必要なので、その資金を稼ぐことが欠かせません。
つまり、自分自身でお金を生み出す力が必要だと思います。
一生懸命働くことによって、人脈を得ることもできます。
次に、投資対象として、不動産資と株式ははずせないというところでしょうか。
プルデンシャル生命は世界一の不動産保有会社だったりします。
ウォーレンバフェットは世界一の株式投資家で、先日3兆円を寄付したことでさらに名声を高めました。
仕事と不動産投資と株式投資の3つをバランスよく組み合わせて、自分なりの所得獲得方法を確立することが重要だと思い、私なりにこれを「所得三分の計」と呼んでます(^^;
三国志に出てくる諸葛亮孔明という人が、「天下三分の計」ということを言ったことから発想した造語です。
例えば、自分自身が働いて手取りで給料を100万円稼ぐ。
不動産投資で手取り月100万円の家賃収入を得る。
そして、株式投資で年間1,200万円のキャピタルゲインを得る。
そうすると、年収3,600万円ですので、そこそこ余裕は出てきます。
もちろん得意不得意の分野があるので、割合は自分に合ったようにすればいいのではないでしょうか。
もうひとつ、私が個人的に重要だと思っているのは、収入が増えたからと言って、派手な生活をしないということです。
家族で年1回旅行をしたり、子供に充分な教育を受けさせるといったことが達成できれば、それで幸せなのではないでしょうか。
編集後記
- なんだかじめじめした日が続きますね。
外を歩くと蒸し暑くて、すぐ汗をかきます。
でも、汗をかく分、体調はなんだか良いような。
暑いほうがどうも私は好きです。
さて、来週と再来週は、アメリカへ出張するのでメルマガはお休みをいただきます。
8月に入ったらまたパワーアップしてお届けしますので、お楽しみに。(古井)