■□ 王道通信 □■ Vol.23
目次
1...専業大家の独り言 〜 「意識」の大切さ
2...「王道チーム」リレーエッセイ 〜 大長伸吉
3...不動産投資入門 〜 地盤の基本(2)
4...編集後記
1...専業大家の独り言・白岩貢
◇「意識」の大切さ
アパート専業大家・白岩貢
- 先日、名古屋で地主さんたち向けの講演をしてきました。
電力会社がスポンサーで、メインのテーマはオール電化。
私のセミナーや勉強会は普通、インターネットを見て参加する人が多いのですが、今回はちいさなチラシに、小さく名前が出ただけ。
それでも、30名ほどの地主さんが集まってくださいました。
いつものように「大家がもっと賢くならないと、○とか▲のいいようにされますよ」「ちょっとした発想の転換で、孫子の代まで安定経営ができるんですよ」といった話を1時間半ほど。
質疑応答では、「元気だった父が急に倒れて、どうしたらいいでしょう?」と、なんで私に聞くのか分からない不思議な質問もありました。
それでも、みなさんの表情や態度は真剣そのもの。
年配の方が多かったのですが、年なんて関係ないですね。
今のままじゃだめだ、なにか新しいヒント、新しいやり方がないだろうか、と探しているのがなんとなく伝わってきました。
人間、ちょっとうまくいくと周りがちやほやして、天狗になる人が多いもの。
でも、そんな大家の将来はあまり明るくありません。
時代の変化を敏感に感じ取り、ちょっとだけ意識を変えることで、次の時代にも生き残っていける大家業が可能になるのではないでしょうか。
時代はどんどん変わっています。
大家も勉強し、進化しないと、恐竜のように滅亡しかねません。
きっかけはちょっとした「意識」。
「意識」が変わると「行動」が変わり、「行動」が変わると「日常」が変わり、「日常」が変わると「人生」が変わるといわれます。
オリンピックの金メダリストは、たまたま金メダルがとれたわけではありません。
もともと体力や技術が優れているのは当然として、「最高で金、最低でも金」(by田村)といった強い意思がなければ絶対無理でしょう。
サラリーマン大家を目指す人も同じだと思います。
「地価があがってもう不動産投資は無理」「資金がないから大したことはできない」なんて考えているうちは、決してうまくいかないでしょう。
まず、「不動産投資で成功するんだ」「孫子の代まで満室が続くアパートを持つんだ」と強く考えること。
そこから全てがはじまります。
あなたの意識は、どうですか?
2...「王道チーム」リレーエッセイ 〜 大長伸吉
- こんにちは、「とおる」改め大長です。
「6月度のオンリーワン勉強会」お疲れ様でした。
多くの方に出席していただきありがとうございました。
とても緊張しました。
その反動で資料を作りすぎてしまい、ご迷惑をおかけしました。
通常の勉強会では王道チーム等プロの方の講演ですが、たまにはサラリーマン大家が王道アパートを所有した段取りと、その後の様子を知る機会があってもよいと思い、時間を頂きました。
内容や話し方は拙いものだったと思いますが、終了後にいくつかのコメントを頂き、やって良かったなと思いました。
ありがとうございました。
さらに、多くの人の前で話をすることはとても楽しいことなんだなと今回、実感しました。
自分がやって(体験して)良かったと思うことをみなさんにお伝えすることは、気持ちが良いですね。
より詳しい内容や違う視点からの見方など、皆さんが聞きたかったことがあるかと思います。
それらについては、ぜひ気軽に相談してもらえればと思います。
王道のホームページではブログも始めましたので、ぜひご覧ください。
http://nd2002.blog109.fc2.com/
今後とも、よろしくお願いします!
今回は、事務局およびファンド担当として新しくチームに加わった大長さんです。
某大手メーカーの出世街道をはずれ、大家の王道を究めんとする熱意には脱帽です。
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3...不動産投資入門 〜 地盤の基本(2)
- 「建築とは見えないところが大事」と先日の勉強会で大工職人・菅さんが強調していました。
地盤はまさにその最たるもの。
今回は、地盤と地震の関係について、整理してみましょう。
地震が発生すると、その震動エネルギー(地震波)が地中を通って地表に達し、「揺れ」が起こります。
この地震の揺れで重要なのは、「振幅」と「周期」です。いきなり難しい言葉が出てきて申し訳ありませんが、簡単にいえば「振幅」は1回の揺れの幅(距離)、「周期」は1回の揺れの長さ(時間)です。
「ガタガタ揺れる地震」は振幅が小さく、周期も短いといえます。
「ユ〜ラユ〜ラ揺れる地震」は振幅が大きく、周期も長いといえます。
そして、同じ地震でも固い地盤では「ガタガタ」、柔らかい地盤では「ユ〜ラユ〜ラ」揺れる傾向があります。
地盤が揺れると、その上に建っている建物も揺れます。
建物には実は、その大きさや構造によってそれぞれ、揺れる「周期」があります。
ブランコを押したとき、ユラユラ揺れますが、あれと同じで大きな力で揺すられたとき、建物も揺れるのです。
重要なポイントは、地震の周期と、それぞれの建物が備えている揺れの周期が一致すること。
いわゆる「共振」現象が起こって、一気に建物が壊れるのです。
このことは、関東大震災のとき、地盤の堅い山手では土蔵が多く壊れ、地盤の柔らかい下町では木造の家が多く壊れたことから分かったそうです。
現在、木造では、壁の中に筋交いを入れたり、柱や梁の接合部に金物を使うなどして、地震によって建物に加わるエネルギーに耐える(耐震)ように設計します。
逆に、地震の強い揺れの周期というのはだいたい1秒程度までなので、超高層ビルのように建物を高くし、ゆっくり揺れる(周期を長くする)ことで地震のエネルギーをやりすごす設計もあります。
いずれにしろ、地盤の状態によって地震と建物の関係はいろいろ異なるので、まずは地盤の状態をよく調べ、それから建物の構造や大きさに応じて、適切な基礎を考えるということが大事なのです。
編集後記
- 最近、FXの本を編集中。
自分でもデモ(模擬取引き)をやってみているのですが、為替相場の動きはほんとうに不思議。
普段、あまり大きな動きがないのに、突然ガーっと下がったり上がったり。
タイミングがわかればすごく勝てると思います。
でも、逆なら損が膨らむばかり。
相場は、たくさんの人の思惑と思惑がぶつかりあったものであり、すごく奥が深そうですね。(古井)