■□ 王道通信 □■ Vol.34
目次
1...専業大家の独り言 〜 相続にご用心
2...会員インタビュー(1)
3...編集後記
1...専業大家の独り言・白岩貢
◇相続にご用心
アパート専業大家・白岩貢
- 次の本の企画で、税理士の浅野さんのところに伺い、いろいろお話を聞きました。
面白かったというか、勉強になったのが、相続を巡るトラブルのこと。
最近は、親の面倒を見てきた兄弟親戚に感謝しつつも、子供(相続人)であればみんな自分の権利を主張するのが当たり前になっているそうです。
そのため、遺産分割についてのトラブルがどんどん増えているというのです。
父母(夫婦)どちらかが亡くなったときはまだ大丈夫。
残った親が基本的に全部相続することでだいたい話はつきます(そうでないこともありますが)。
問題はその後。
男性(父親)のほうが1人残されると、比較的早くから頑固がひどくなったり、被害妄想が現れたりするそうです。
特に注意が必要なのは再婚。
寂しくなって結婚相談所やお見合い紹介へ行ったり、あるいは以前から知り合いだった女性が乗り込んでくることがあります。
結婚は本人同士の意志の問題ですし、一概に悪いわけではありませんが、子供たちにとっては突然、2分の1の法定相続分を持つ人物が家族の中に入ってくるのですから戸惑います。
女性(母親)が残った場合はもっともめる確率が高いようです。
通常、看病などから解放され半年ほどはむしろ元気なのですが、それを過ぎるとやはり寂しくなってくる。
さらに80歳を超えるくらいになると、同居している家族(長男一家など)との折り合いが悪くなり、外で悪口をいうそうです。
同居している家族は、何かあれば面倒を見るものの、ついつい厳しいこともいう。
それを干渉と受け止めたり、ひがんだり、疑心暗鬼を募らせたりするのです。
そして、遠くに嫁いでいる娘などに「長男一家が辛く当る」「こんなことをいわれた」「意地悪をされる」「勝手にお金をおろされた」「財産を狙われている」など、あることないことをいい始め、それを真に受けた親族が入ってきて泥沼化していきます。
中には、母親に相談された子供が、母親を連れ去ることもあるとか。
たとえば、長男と同居していた母親が外出したところ、長女が待ち伏せしていて、そのまま自分の家へ連れていってしまったりするのです。
浅野さんはこれまで、3回ほどそうしたケースに関わったことがあるそうです。
浅野さんのアドバイスは、とにかく早めに親自身が財産をどういうふうに子供たちに相続させるのか意思表示をして、遺言にしておくことだそうです。
夫婦(父母)そろって健在なうちはまだ合理的な判断、合理的な行動ができます。
それをせずに子供たちに遺産の分け方を任せてしまうと、必ずもめます。
相続を巡っての不毛な争いやトラブルを避けるため、みなさんもそれぞれご用心ください。
2...会員インタビュー(1)
- 今回から随時、「勉強会」の会員さんのインタビューをお届けします。
第1回目は、自宅をアパートに建て替え、お母さんとご自身は近くのマンションに引っ越されたKさん(30代男性)です。
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Q:不動産投資を始められたきっかけは何ですか?- 私は、実家のほうに母と2人で住んでいまして、そちらの建物がすごく古くなってきていました。
で、何とかしないといけないということで、そのまま自宅として建て替えるのか、買い替えるのか、有効活用するのか、いろいろ検討した結果、アパートを建てようということになったのです。
- 私は、実家のほうに母と2人で住んでいまして、そちらの建物がすごく古くなってきていました。
- Q:「オンリーワン勉強会」はどこで知りました?
- 今話した通り、不動産の勉強を個人的に始めたんですけれども、不動産投資に関しては中古物件を安く買うといった本が多い中で、白岩さんの書籍(『アパート投資の王道』ダイヤモンド社)を読みまして、大家が自分で建物から企画してアパートを建てるという考え方がすごく新鮮でした。
それで、ホームページも見て、入会しました。
- 今話した通り、不動産の勉強を個人的に始めたんですけれども、不動産投資に関しては中古物件を安く買うといった本が多い中で、白岩さんの書籍(『アパート投資の王道』ダイヤモンド社)を読みまして、大家が自分で建物から企画してアパートを建てるという考え方がすごく新鮮でした。
- Q:現在、自宅のあった敷地にはアパートを建て、お母さんと近所のマンションに移ったそうですが、こういうプランになった理由はなんですか?
- 最初は、併用住宅とか、建物を2棟建てるとか、そういうのもあるかなと思ったんですが、白岩さんたちに相談している中で、すべてアパートにする手もあるという話を聞いて、プランをその後いろいろ詰めていく中で、これが一番いいと、自分なりに判断しました。
元々住んでいたところにこだわらず、家賃収入の一部で好きなところに自由な形で住むほうが、確かに合理的ですよね。
- 最初は、併用住宅とか、建物を2棟建てるとか、そういうのもあるかなと思ったんですが、白岩さんたちに相談している中で、すべてアパートにする手もあるという話を聞いて、プランをその後いろいろ詰めていく中で、これが一番いいと、自分なりに判断しました。
- Q:不動産投資の次のステップは考えていらっしゃいますか?
- そうですね。
私は会社員なんですけれども、給料だけに頼るのではなくて、副収入が得られれば、今の仕事を続けるにしても、精神的にも経済的にも楽になります。
ですから、不動産投資はぜひ続けたいですね。
もちろん、投資には株式とかいろいろありますし、投資対象のひとつとして、ここの勉強会でいろいろ勉強して、アパートの数を増やしていければと思っています。
- そうですね。
- Q:不動産投資、アパート投資を考えている方にアドバイスをお願いします。
- アドバイスできるほど知っているわけではないですが、不動産投資は株式とかFXに比べると必要資金が大きいのでちょっと取っつきにくい面はあるかと思います。
でも、企画がうまくいけば安定性という点では不動産が一番。
じっくり勉強して取り組んでみてはどうでしょうか。
- アドバイスできるほど知っているわけではないですが、不動産投資は株式とかFXに比べると必要資金が大きいのでちょっと取っつきにくい面はあるかと思います。
編集後記
- もう9月も終わろうかというのに暑い。
暑いのは基本的に好きなのですが、そろそろうんざり。
10月に入れば、一気に涼しくなるんでしょうかね。
熱燗のおいしい季節が待ち遠しい今日この頃です。(古井)