■□ 王道通信 □■ Vol.28
目次
1...専業大家の独り言 〜 「そうじ」の力
2...「王道チーム」リレーエッセイ 〜 小櫻友康
3...編集後記
1...専業大家の独り言・白岩貢
◇「そうじ」の力
アパート専業大家・白岩貢
- 先日、北関東で建築中のゼロ型アパートを見に行ってきました。
柱などの骨組みがほぼできあがり、床や壁の工事に取り掛かる前でした。
お盆で現場は休日でしたが、近所のおばさんが「いつ頃できるの?」とか聞いてきました。
近くにある某RC3階建てマンションは4室空いたままだとか、いろいろ近所の賃貸住宅の状況も教えてくれました。
いったい、誰なんでしょうね?
さて、現場を見ての感想。
とてもきれいに整理されていました。
工事中ですから、いろいろ材料などが置いてあるのですが、それらも邪魔にならないように片付けてありました。
また、ゴミがほとんど落ちていないのに感心。
もちろん、空き缶やペットボトル、吸殻などは皆無です。
これがいい加減な現場だと、足の踏み場もないくらいモノが散らかっていて、ゴミもあちこちに落ちていたりします。
現場がきれいに整頓されているということは、それだけ工事に携わる職人さんたちの意識が高く、作業が効率よく進んでいる証拠で、ミスの発生も少ないのです。
建築工事については、実は現場が整理整頓されているかどうかをチェックすれば、だいたい出来上がりのレベルが分かるのではないでしょうか。
そういえば、数年前から掃除の本が結構ブームに。
『3日で運がよくなる「そうじ力」』
『人生カンタンリセット!夢をかなえる「そうじ力」』
『ツキを呼ぶ「トイレ掃除」−宝くじ当選!理想の人と結婚!赤ちゃんができた!』
『朝30分の掃除から儲かる会社に変わる−社員ニコニコ業績ピカピカの法則』
タイトルを見ているとなんだか、掃除しなきゃ損、みたいな気になりますね。
2...「王道チーム」リレーエッセイ
- こんにちは。設計チームの小櫻です。
まず、近況を少し。
ブログでも少し触れさせていただきましたが、ビルトインガレージ付戸建て住宅に続く新企画物件、「ゼロ型アパート」の工事が急ピッチで進んでいます。
今年は梅雨明けが遅れ、少し工事は遅れ気味でしたが、何とか工期を挽回できるよう、現場の方々は連日の暑さの中、頑張ってくれています。
これまでにない、インパクトのあるアパートになると思います。
どうかご期待下さい。
今回は、7月からスタートしました、設計・施工者合同会議についてお話したいと思います。
おかげさまで、王道チームにアパート建築のご依頼を頂く案件が急に増えてきました。
当然ながら件数が増えれば設計者、施工者も増やしていかなければなりません。
そこで問題となるのが、デザインや品質確保の方向性をいかに統一していくかです。
王道チームで建てているアパートは、プラン、デザイン等、大変好評を頂いておりますが、何といっても一番の売りは品質であると思っています。
そして、全ての物件に対して我々が認める品質の確保が実現できなくてはなりません。
そこで、設計者、さらには施工者も交えて定期的に会議を開き、合理的で高品質な建物を実現できる方法を皆で共有していこうということになったわけです。
会議では、最近の現場での反省点や、使用する材料の確認、工法や仕上げ等についての施工者サイドからの提案、それに抵抗する設計者(そんな材料ダサくて使えるか!)など熱い議論が交わされます。
我々の業界では「バリューエンジニアリング(VE)」と呼んでいますが、単なるコストダウンではなく、性能や品質に影響を及ぼすことなく価値を高めていくにはどうすれば良いかを徹底的に話し合うわけです。
この会議のミソは、設計者だけでもなく、施工者だけでもなく、両者合同の会議であるということです。
デザインをコントロールする設計者、現場をコントロールする施工者が意見を交わすわけですから、そこで得られる回答には誰が聞いても説得力があります。
そして、関係者全員の共通認識のもとで、設計・施工が行われれば、今後どんなに件数が増えても品質を落とすことなく、会員の皆様に満足していただけるアパートが実現できると考えています。
設計チームはすばらしいセンスを持ちながら(私はフツーですが)、他人の意見にしっかりと耳を傾けてくれるメンバーばかりですし、施工者はこだわりの大工職人菅さん大久保さんに加え、老舗の工務店さんが参加してくれました。
さすが老舗だけあって多くの経験からくる様々な提案は参考になるものばかりです。
このようにして生まれる王道型アパートはこれからも進化していきますし、ゼロ型アパートをはじめとする新企画も続々進行中です。
どうかご期待下さい。
編集後記
- ラグビーには「ノーサイド」という言葉があります。
試合が終われば、敵味方の区別なく、お互いに健闘を讃えあうということだそうです。
先日、ラグビー大家さんといろいろ話をする機会があり、不動産投資とラグビーにはいろいろ共通点があるらしい、と盛り上がりました。
「ノーサイド」もそう。
不動産投資においても、究極的には大家も入居者も関連業者も、みんながそれぞれハッピーになることが目的であり、そこには敵も味方もありません。
不動産投資とラグビーの共通点を少し、研究してみる予定です。(古井)