私の相続体験記 【家主と地主 Vol.15 2007】
マンション建設から相続対策に至るまで必要に応じ3人の税理士を使い分け
- マンションの建設から相続の発生に至るまでの中で3人の税理士を使い分けました。
もともと私の両親は母方の実家より買い取った土地で昭和34年より酒店を経営しておりました。
- 昨年2月に、その酒店を解体し、相続対策として賃貸マンションを建てることにしたのです。
父には酒店経営で20年来世話になっている税理士がいました、相続対策もこの税理士に任せるつもりでいました。
- ところで私は賃貸マンション建設時の消費税還付について興味があったので、この税理士にどれぐらいの還付を受けることが可能か質問をしてみました。
すると「あまり期待しない方がいい、せいぜい100万円ぐらいではないか」という返事でした。
- 私は、自分で本などを買って勉強した限りでも、それ以上の額の還付は受けられると判断していたので、この税理士の言葉を疑問におもい、いろいろ質問してみると、この税理士は帳簿のチェックなどは強いものの、資産税についてはあまり実績も知識もないことがわかりました。
そこでマンション建設を機に酒店を廃業するのを理由に、この税理士とのつきあいをストップしました。
結局、消費税還付については、たまたま広告を目にした別の税理士に依頼したところ、初めの税理士が言っていた額の5倍以上の還付を受けることが出来ました。
- マンションが完成して8ヵ月後の昨年10月に父が亡くなり相続が発生したのですが、消費税還付の件で「税理士には得意不得意の分野がある」ということを痛感していたので、相続手続きについては、その分野に強い別の税理士に依頼しよう、と決めていました。
しかし、その情報は何もなく、年末年始の多忙もあって、気がつくと4ヵ月近くが経過していました。
そんなとき、たまたま参加した賃貸マンション経営セミナーで同席していた受講生から相続に強い税理士の話を聞き、この先生に相談することにしました。
- マンション建設のための借り入れ金、2億5000万円はほとんど返していない状態でしたので、かかる税金は数十万円ということもあり、それから2ヵ月もかからずに相続に関する手続きを終わることが出来ました。
- 相続の経験を通じて得た教訓は、「どれだけ時間がかかってもいいから、腕の立つ税理士を探すべき」ということです。
親が死んで気が動転している上に、10ヵ月という相続手続き期限もありますので、どうしても「早くしなくては」というあせりがありますが、それでは失敗も多くなると思います。
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