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プロラグビー選手兼家主 【全国賃貸住宅新聞 2007年1月15日】

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これが私の方程式 オーナー列伝

  • 今がまさにシーズン真っ最中のスポーツがラグビーだ。
    国内リーグ(トップリーグ)強豪の「三洋電機ワイルドナイツ」のリーダーである福永昇三選手は、ラガーマンのほかにアパート投資家としての顔を持っている異色のアスリートだ。
    リーグ戦大詰めの中、福永選手に話をきいた。

4年前にオオケガ選手生命の危機

  •  プロラグビー選手が不動産投資を始めた理由は?
  • 福永 今から4年前、試合中に肩を脱臼し2ヵ月ほど入院していたときに、兄が差し出してくれたロバート・キヨサキ氏の「金持ち父さん貧乏父さん」をよんだのがきっかけです。
    実はそれまで本はまったく読んだことがなかったのですが、ケガの状態が深刻で、このまま選手生命が絶たれるかもしれない、といった状況であったため、将来に対する不安もあったのでしょう。
    読んでいるうちに「アスリートはいつ現役生活にピリオドを打つことになるかわからない。
    早めに将来設計をすべきだ」と考えるようになりました。
    入院中に外出許可が出たときは印鑑を持って不動産会社を見てまわり、退院したその足で横浜市の新築マンションを区分で購入しました。
    社会人になってからネット株投資を行っており、そこで得た300万円の利益を元手にし、残り2,000万円は借り入れをしました。
    その後、群馬県と栃木県に中古アパートを1棟ずつ購入しました。
    現在年間の家賃収入は800万円ほどあります。

  •  管理などはどうしているのですか。
  • 福永 可能な限り自分で行っています。
    ラグビーのシーズンは9月から2月で、春や秋には1ヵ月以上の休みがありますので、この時期を利用し、物件リフォームなども自分で行っています。
    チームのオーストラリア人コーチが総額○十億円の不動産を所有するほど不動産投資好きなこともあり、彼や宅建主任免許を持っている兄にアドバイスや協力をしてもらっています。
    先日も、コーチと二人でホームセンターに行き材料を買ってきて物件の洗面台のリフォームを行いました。
    また、日常の練習は午前・午後2時間ずつのメニューのことが多いので、中間の時間帯は不動産会社をまわって客付けの依頼や新たな投資物件の情報収集をしたりしています。
    ラグビー選手は一般のサラリーマンに比べ自由になる時間が多いので、不動産投資には有利かもしれません。

引退を考えて早めの対策が重要

  •  次の投資用体は?
  • 福永 三洋電機ワイルドナイツの地元は群馬県太田市で、私の自宅もそこにあるのですが、太田市に隣接する大泉町に600坪の土地を購入しました。
    ここに投資家オーナー仲間と共同で6戸の戸建て賃貸住宅を建てる計画です。
    ビルトインガレージなども備えた物件で、団塊世代のファミリーをターゲットにします。
    建物は夏ごろには完成する予定です。

  •  日本のラグビー界では不動産投資が流行しているのですか。
  • 福永 日本人選手の間ではほとんど例がありません。
    しかし、私はラグビー選手こそ不動産投資などの資産運用、将来設計を行うべきと考えています。
    ラグビーはケガが多いこともあり、他のスポーツよりも選手生命が短いのです。
    私は今年32才になりますが、30代で現役でいる選手はリーグの中でも数えるほどしかいません。
    だいたい25才ぐらいで引退します。
    引退後に指導者として残れる人や解説者として食べていける人はごくわずかです。
    ほとんどの人は、自分で飲食店を経営するなどして生活しています。
    引退後の長い人生を考える上でも、不動産投資を学ぶことは必要ではないでしょうか。
    私もラグビー選手だけでなく、さまざまなアスリートに向け、不動産投資の必要性や具体的なノウハウなどについて伝えていきたいと思います。

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